歪みの国のアリス

□アツイ
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日差しがジリジリと白い肌を焦がす夏。
それでも日陰にあるお茶会場は幾分か涼しい。

(帽子屋と話せば暑い夏の日差しなんて忘れられる。)

そんな思いで夏休みをほぼお茶会で過ごしている。

「ね、帽子屋♪明日お茶会ある?」

「いや、ない。」

明日は帽子屋の為にケーキを焼こうかな、と考えながら質問すると予想外の答え。

私がどんな想いでお茶会に来てるか知らないで、帽子屋は平然と紅茶を啜っている。
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