信我之武士道

□後悔の戦争―弐
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その日は朝早くからヅラが部屋へ来た。
入ってきて直ぐに言った
「銀時…大丈夫か?」
この言葉が最初。彼はずっと自分の部屋にいる。
あの後、何回か話しかけられたのを記憶している。
気が乗らず返事を返す事はしなかった

見つめた窓の外に広がる空は、こちらの気も知れずのん気に晴れて。
澄んだ青色は目にしみる。
太陽は自分のこんな顔さえも照らし出す

戦争…―

守れたのは何一つ存在しない。

昨晩の天人の突然の襲撃に自分は動揺して何もできなかった。
高杉の片目から流れる紅の雫に手が震えたんだ…
花が散る様に自分の手から零れ落ちる

自分の無力さに泣きたくなった
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