信我之武士道
□後悔の戦争―参
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昨晩の天人の襲撃で数人の志士達と高杉の片目を失った。
早朝…―
あの時、混乱していた銀時の様子を見に行きに奥の部屋へと向かう…
一番端の部屋、そこに彼はいる
とくに意味もなく足音を殺して部屋の前に立ち、襖を静かに開けた。
視界に銀髪が揺れる。
「銀時?」
部屋に入ったに気づかないのか、振向かない彼に声をかけた。
「………」
沈黙。
桂は困ったような顔をしてまた、話しかける
「銀時?大丈夫か?」
何が大丈夫かと聞いているのか自分でもさっぱりだったりするのが真実。
「…。」
やっぱり返答は無い
まいったな
会話が成り立たない。
どうしようかと悩んでいると廊下から足音が聞こえた
盛大な…
「ヅラァ!金時の様子はどうぜよ?」
「ヅラじゃない!桂だ!!」
即答否定。
このやり取りも慣れたしまった、自分に自己嫌悪。