信我之武士道

□後悔の戦争―四
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昨晩の襲撃の後*傷の痛みを感じながら俺は倒れる様に眠った



早朝…―
小鳥の声が聞こえるにはまだ早く。
寝なおすには、もう遅い時刻
高杉は左目の激痛に目が覚めた。
ズキズキと痛み、焼ける様に熱かった
「この目はもう使いもんにならねぇな…」
一人静かな部屋に高杉ただ一人の声が響いた
「−−−。」
隣の部屋から微かに声が聞こえた。
静かな部屋だからこそ気づいた声―――。
何を話しているかはサッパリだ。
(アイツの所には人が来ても、こっちは無しかよ!)
隣の部屋=銀時の部屋にまだ微かな声
別に羨ましい訳じゃないが、何かつっかかる思いが素直を邪魔する

また、廊下に盛大な足音
襖ごしに見える影は銀時の部屋の前で止まる。
あの、もじゃ頭…
(辰馬か…)
「ヅラァ!金時の様子はどうぜよ?」
(全部聞こえるし…)
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