信我之武士道
□満月の8月10日
1ページ/5ページ
その日は、何の変わり無い夏の日
ただ年に一度の俺の日
『8月10日』
誕生日なんて下らない
俺には興味の無い事だと内心で呟く
朝一番に上がったまた子の声に安眠を妨害されてキレ気味の俺はのそのそと布団から出る
「おはようございまっス!!!晋助様!!誕生日おめでとうございまっス!!」
うぜぇ
誕生日なんて嫌いだ
ただ騒がしいだけ
俺の本当に望んでいる事なんて与えられない
辰馬………
広がる青い空に俺は手をかざして、地上にいるはずの無い人物を思った
.