虹の賢者
□プロローグ
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この世界のどこかに存在する、時に忘れられた大陸・シルバーグレイ。
この大陸には様々な者達が住んでいる。
人間種族から亜人類(エルフやドワーフなど)、現実の世界では空想上の動物といわれるものたち。
そんな大陸に“中央の森”と呼ばれる森がある
― その名の通り大陸の中心にうっそうと茂る森 ―
森の中に隠れるようにある洞窟にシルバーグレイ大陸の秩序を守る秘宝・【龍の瞳(ドラゴン・アイズ)】が封印されている。
そして、それを守るように囲む七色の石。
大陸に存在する【マテリアル】の中で最も魔力の高い魔石…
これが現実の人間世界に落ちたときは【賢者の石】と呼ばれるようになる…【奇跡の石】と…
しかし、どんなに厳重に守られていても秘宝を奪おうと考える者達がいる。
【龍の瞳】を手に入れたものは、世界の秩序を変えられると言う…
過去に何度か【龍の瞳】を巡る争いが起きていた。
神代の昔に起きた“龍の聖戦”、100年続いたとされる“龍の大乱戦”… そのたびにたくさんの血が流れた…
悲しく思った国王は、七人の賢者とともに“中央の森”に【龍の瞳】を封じ込めることにした。