★短編小説部屋★

□日常の一コマ
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「またアスランはこんなとこで寝てる…」

アスランの部屋に小さく響く声


アスランはというと
そんな声にも気付かず
ソファーの上でスヤスヤと眠っていた

机上のパソコンは
起動されたまま

きっとまた
眠くなるまで
議事資料やら、モルゲンレーテのシステムやら……

そしてベッドに向かわず、その近くにあるソファーで寝て

最近のアスランは
いつもそんなカンジだ


「アスラン、起きろ。そんなとこで寝てたら風邪ひくぞ?」

アスランの肩を揺らし、耳元で囁く

その声に
アスランはうっすらと瞼を開いた


「……カ、ガリ?」


そう言うや否や

「うわっ!」

アスランは肩を揺らしていた手を引き、カガリはバランスを崩してアスランの上に倒れた

「寒い……」

そう一言呟くと

また眠りの世界へ誘われたようでスースーと寝息をたて始めた

その両腕にカガリをはがいじめにしたまま


「おい…私で暖をとるなよ…」

一つため息を漏らしつつ

でも
少し嬉しい気もする



嬉しい?


私…
いつからそんな風に少女チックな事、考えるようになったんだ///


一人真っ赤になる


「今日…だけ、大目に見てやる…//」


そう言うと
私もいつの間にかその暖かさに眠りについていた


.
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