小説
□蒼き瞳 朱き蝶 〜漆黒の闇に一筋の光を〜4
1ページ/10ページ
蒼き瞳 朱き蝶 〜漆黒の闇に一筋の光を〜4
◇◆◇◆◇
「…やっとお出ましか。五色蝶の神田朱雀!」
コツコツと足音が響く。
彼らは今、屋上にいた。朱雀と彗輝は、黒曜ともう一人の女と距離をとって立ち止まる。
無言のまま銀の銃を取り出し、銃口を真っ直ぐ彼等に向ける。
「…そんなに恐い顔をしないでよ…ね、杞憂。」
「…どうでもいいからさっさと終わらせて。
黒曜、アンタの獲物だろ?」
黒曜の隣の女が冷たく言い放つ。
あまり彼らには興味がないようだ。
→