ブリーチ

□日常茶飯
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日常茶飯



家に、2人きり。

「「………」」

カリカリ…と、シャープペンが紙を走る。
さっきから、会話も無くただひたすら勉強し続けている。

「……石田」
「何?」

ふと、顔を上げて声を掛ければ、相手は下を向いたまま不機嫌そうに返事を返す。

「ここの問題……」
「君、頭悪くないし…自分で考えたら?」

こっちに視線を向けもせず、あっさり会話は切られてしまう。

何かに集中しているときに、声を掛けられるのが嫌いなことは知っていた。
でも…だからと言って諦めるつもりもない。

「さっきから考えてる……でも分かんねぇんだよ」
「じゃあ後でね」
「嫌だ、今が良い」
「なっ…!?」

呆れ半分、驚き半分と言ったところか。
やっと顔を上げた彼は、そんな表情をしている。

「折角2人きりで勉強会してんだからよ……もっと構ってくれたって良いじゃねーか。これじゃ、1人でやんのと変わんねーじゃん」

ムッとした表情で黒崎が言えば、石田は大きく溜息を付く。

「分かった…。何処?」


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