ブリーチ
□帰り道
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帰り道
一人で帰らなくなったのは、いつからだろう。
その答えは、黒崎一護が知っている。
「待てってば!石田!」
「うるさい!子どもじゃないんだから…いちいちついて来るな!」
彼は、僕の部活が無い日はもちろん…部活がある日さえ、教室で時間を潰したりして、僕を待っている。
「僕は一人で帰れる!」
「そうじゃねーって!」
黒崎の言うことなんか…無視してさっさと走り去ってしまえば良いのに。
ワザと追い付ける距離、速度を保つ。
いつも…僕は黒崎の優しさに甘えてる。
「俺はっ…お前と帰りたいから…!」
「僕は帰りたくない!」
突き放しても。
いつだって君は、追い掛けてくれるから。
「そんなの…知ったことかよ!」
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