ブリーチ
□6月の花嫁
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6月の花嫁
「……ジューンブライド…」
「が、どうかしたのかい?」
雨降りしきる6月某日。
何故か、人の家に当たり前のように入り浸っているこのオレンジ髪の少年は。
ふと、呟いた。
「…な、石田」
「何?」
「………嫁に…来ねぇ……?」
「は?」
呆れて物も言えない。
まさか、湿気で頭でもやられたのか?
「いや、その……無理な話だけどよ、あー…気分だけだ、気分だけ」
「そう………なら良いよ」
「マジで!?」
雨ばかり降る、退屈で憂鬱な毎日。
少しくらい、君のままごとに付き合ってあげるよ。
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