ブリーチ
□恋愛教科書
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恋愛教科書
‐Side.U‐
もし…この世に『恋愛』と言う教科が存在したなら。
僕は君を、いとも簡単に仕留められるだろうか…？
「……何で睨んでんだよ、俺のこと」
「別に。睨んでない」
「でもこっち見てんだろ」
「見てない」
本を読むフリをして、君を盗み見るので精一杯な僕は。
きっとそんな教科があったら、毎度赤点になるだろう。
「可愛げねぇな」
「そりゃどーも。君に可愛いなんて思われたくないね」
「そーかよ」
いつも以上に不機嫌そうな顔をして、彼は僕から離れてく。
…それで良い。遠くから見つめることが精一杯な僕だから。
余所を見て。僕を見ないで。目が合ってしまうから。
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