小説
□冬の温もり
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「なぁ……ココア、健も飲む?」
「あぁ。」
「あ〜‥温かいな。
…別にココアのお陰じゃないぞ//」
「じゃあ誰のお陰なんだ?」
意地悪な笑顔を向けながら俺にそう問い掛ける。
「そ…そんなの知るかよ//」
「…俺も温かいぞ。」
「な‥なんでだ?//」
「…さぁな」
そう言った健の手はおもいっきり俺を握りしめていた…
こんなに寒い冬こそ温もりを。
こんなに寒い冬こそあいつと一緒にいたくて。
凍った俺達の関係を壊したのは他の誰でもない俺達だった。
「健〜…早く帰ろうぜ〜」
「あぁ…帰るか。」
心にある温かいもの‥。 それは焼き芋みたいにほかほかしてて…
それは…俺が欲しかったおまえの温もり。
*終わり*
*おまけ*
「健…何聴いてるんだ?」
「クラシック。
……おまえも聴くか?」
「あ…あぁ//」
「………健って焼き芋みてぇ。」
「は‥?」
あとがき♪ この季節は人肌が恋しくなりますね。(変な意味なしで)
そんな時にこの小説を作りました。
少しでもこのお話で心が温まっていただけたら本望であります。
ココアであったり
焼き芋であったり
ラー麺のような存在になれたら嬉しいです。