小説
□あなたと私
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いつも素っ気なくて、顔に自分の感情をださないあなたは眉村健。
私の好きな人。
あなたの席と私の席は1番長い対角線。
1番後ろから見るあなたはいつ見てもカッコよくて、思わず赤くなるほど‥。
授業中寝る事はなくなったのになぜかテストの点は下がる一方。
ため息はよくだす‥。
この頃忘れ物も多くなった。
先生に授業中当てられる事も増えた。
そんな私の事なんか構わずあなたは授業を受けている。
私のこの気持ちに気付きもしない鈍感なあなたへ。
素っ気ないのに時々不意打ちで笑うのは止めてください。
有り得ない奇跡を信じてしまいます。
お願いだから甲子園で優勝したりしないで下さい。
席の遠さよりもはるかに遠いあなたと私の距離を感じるからです。
お願いだから私の頭の中を支配するのは止めて下さい。
あなた以外どうでもよくなってしまうからです。