原作寄り短編小説+夢*2
□プライド
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「オイ‥薬師寺、あの時なぜホームランを打たなかったんだ?
オマエなら労せずホームランにできただろ。」
「…。」
米倉の質問に対し、俺は何も言えなかった。
あれだけ阿久津にプライドがどうとか言っておいて自分もプライドをもっていたからなんて言える訳がねぇ。
それにしても…
アイツは馬鹿か?
わざわざ右で投げる必要がどこにある?
打たれたら海堂をやめなきゃいけないとわかってやったってのか?
「ただ俺はプライドのある奴を打ちとりたかっただけだぜ。」
は?
試合が終わり問い詰めてみたらこれだ。
「オマエ、俺に打たれたら海堂やめなきゃいけねぇってわかってやったのかよ!?」
「まぁな‥。そんな深く考えちゃいねぇが。」
はぁ…コイツに問い詰めた俺が馬鹿だった。