パラレル
□隣のザンザスさんU
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結局、綱吉は朝まで一睡もできなかった。
最悪だ。
「…………なんでテメェがそこにいる」
ザンザスには朝っぱらからなんか二度目になる疑問をなげかけられるし。
…だからお前のせいだってば。
綱吉がその文句をなんとか呑み込んだのは、そんなこと言う程の気力すら湧かない程眠かったためだ。
「おい、寝んなテメェ」
―――無理。
なんか、いつも通りのザンザス見たら安心したし。
…てか、元々なんで自分がザンザスのことであんなに不安にならなければならないんだ。
こいつはただの隣人で、それ以上でも、以下でもない。
ザンザスがまだ何か頭上で言っていた気がしたけれど、一旦くっついてしまった瞼はなかなか外れず、結局綱吉は、しびれをきらした母親が呼びにくるまで、ザンザスの腕の中でぐうぐう寝ていた。
その間ザンザスが固まって動けないでいたことなんて、想像すらしなかった。
END
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やっと続きが書けました……
ザンザスのお泊まり話です。
こんなおいしい状況で寝てるザンザスは馬鹿だね……
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