パラレル

□授業風景
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授業風景





 ザンザスはぶすくれていた。
 すべての原因はスクアーロにある(とザンザスは信じて疑わない)

『ザンザス、オレ、ちゃんと待ってるから、じゅぎょう受けてきて……?』

 サボろうとしたザンザスを引き止めたのは、綱吉のこの一言だった。

 おどおど、一人でいるのが嫌いなくせに。
 精一杯ザンザスのことを考えた結果なのだろう。

 そこまでされたら、今更帰るなんて言えないではないか。

『わかった……』

 そう言って来てみたはいいものの、さっきからちっとも集中出来ない。

 自分が目を離している隙に綱吉にもしものことがあったらと思うと、心配で仕方ない。

 イライラ、知らず知らずのうちに殺気を放つザンザスに、注意を出来る者はいない。

 生徒、教師が一丸となって、一刻も早い授業の終わりを願っていた。



END

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