パラレル

□隣のザンザスさん
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こんな時に助けてくれる友人がいれば、と少し考えたが、虚しくなったので急いで頭を振ってその考えを追い出した。


テストはいつも赤点、運動神経皆無。
付けられたあだ名は『ダメツナ』。
自分でもピッタリな名前だと思う。

こんな自分に友達なんて、願うだけ無駄だ。

そう自分に言い聞かせてからもう何年がたっただろう。

しんみりした空気の居心地が悪くて、綱吉はむちゃくちゃに教室を掃き始めた。
机を運ぶのは面倒なので省略。

それでも持ち前のどんくささと不器用さがミックスされて、掃除が終わった頃には日が翳り始めていた。


次こそは絶対に断ろうと、過去にもう何回決心してきたのかは自分でもわからない。

いやに重く感じる鞄を肩に掛け、綱吉はノロノロと昇降口に向かった。







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