パラレル
□隣のザンザスさん
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「おせぇ」
開口一番にザンザスはそう言った。
てかなんで待ってんの。
人を待つのなんて大の苦手なくせに。
「さっさと帰るぞ、このドカス」
言葉のわりには優しく頭に手を乗せられて、綱吉は不覚にも泣きそうになってしまった。
タイミングが、悪すぎるんだ、コイツは。
急に押し黙ってうつ向いた綱吉を、ザンザスが怪訝そうに見下ろす。
「おい」
「……れて、…り…と。」
「あ゙?」
バッ、と顔を上げた。
「ま、待っててくれて、ありがと!」
一気に言ってしまったら急に恥ずかしくなって、綱吉は一目散に駆け出した。
待っててくれた人間を置いていくなんて馬鹿じゃないかと後で気付いたけれど、その時は羞恥で炎上しそうな勢いだったので、しかたない。
しかたない、うん、しかたないんだけど。
この男にそんな言い訳が通用するわけもなく。
「ドカスが……かっ消す」
そういえば今日帰る家が一緒なのでした。
明日の朝日を拝めるか微妙なところです。
END
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なんか妄想の赴くままに書いてしまいました…
突っ込むところ多数…
ちなみにシリーズ物に出来ればなと思ってます(へぇ)
他キャラは出そうか出すまいか思案中です(へぇ)
鮫さんとかは出したいなぁ…(へぇ)
3へぇ。
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