パラレル

□隣のザンザスさん
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綱吉の行動は早かった。

もしも今の綱吉を学校のクラスメイトが見たら、

『あんなことができる人だとは思いませんでした。』

と証言してくれただろう。

まず驚くべき速さで布団から飛び降りた綱吉は、チーターの様な身軽さでドアに飛びかかり、力の限りに押さえつけた。

もう、全体重を掛けて。


……後から言い訳させてもらうなら、あの時自分は寝ぼけてたんだと言いたい。
そこに混乱も相まって、正しい判断が下せなくなっていたんだ。

うん、そうにちがいない。






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