パラレル

□隣のザンザスさん
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結果から言って、ドアは簡単に開いた。

綱吉を撥ね飛ばして。

ドアを開けるときは向こう側に人が張り付いてないか確認すべきだよ。


「…………何やってんだカス」


呆れた声が上から聞こえて来て、なんだかすごく惨めな気持ちになった。

お前が入ってこないように頑張っていたんだよ。

とは口が割けても言えない。


「さっさと準備しろ、ドカス」


この、カスカス言ってる、身体もでかけりゃ態度もでかい男が、綱吉の隣人であり、俗に言う幼なじみというやつである。

名前はザンザス。

ジャラジャラと、鳥の羽やらなんかの動物の毛やらの飾りを襟足からぶらさげている。

初めてソレを着けて現れた時に誉められたのが嬉しかったのか、それからずっと着けている。

こんな奴にも可愛いところはあるんだなぁと思うが口には出さない。
なんだか命の危険を感じるから。








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