SHORT

□ひとやすみ
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唯一の理解者。

俺の憩いの場。


〜ちょっとひとやすみ〜


「それでよぉ…、ボスの奴は行方が知れねぇし、ベルは仕事放り出して遊びに行くし、マーモンは給料少ねぇって仕事ボイコットするしでよぉ…」

熱々の紅茶の注がれたティーカップを口に運びながら、スクアーロはため息をついた。

「あぁ〜、わかりますわかります!!結局なにがなんだかわからない内に全部自分に仕事がまわってきてるんですよね〜、」

猫舌の綱吉は、相づちをうちながら紅茶の冷めるのを待つ。

「!!!、お前…わかってくれるのかぁ゙!!?」

興奮したスクアーロが力いっぱい叩きつけたカップから、紅茶が飛び散った。

「もちろんですよスクアーロさん!!!」

顔に飛んできた紅茶の滴を拭き取りながら、綱吉はグッと右手を力強く握った。

「綱吉!!」
「スクアーロさん!!」

互いの手を取り合って、二人は今日も、ひっそりと涙を拭う。

うん、大丈夫。

俺は一人じゃない。


自分より悲惨な相手がいてくれるから、大丈夫。

あぁ、良かった。

俺の憩いの場。



END


□■□■□■□

彼らはお互いに、お互いを自分より不憫な人間だと思っていればいいのにな。
という妄想です。

■□■□■□■

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