SHORT
□ベイビーパニック
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「ザンザス緊張しすぎだよ」
リラックスして、と言いながら、赤ん坊を抱え直させられる。
「ほら、お前のパパだよー」
そう言いながら、ザンザスを指差す。
赤ん坊が不思議そうな顔で綱吉を見た。
次いで、綱吉の指の先を追うようにして、ザンザスを見る。
「ほら、お前とおんなじ綺麗な赤い目だろ」
綱吉が、どちらに向かって言ったのかわからない台詞を吐く。
ザンザスは暫し赤ん坊と睨みあった。
すると突然、横から頬をつねられた。
「…何しやがる」
「ザンザス恐い顔しすぎだよ。
ただでさえ悪人面なんだから、もっと優しい顔できないの」
うるせぇ、と呟きながら、腕の中で怯える赤ん坊を見る。
怯えながらも、キッとこちらを見据えるところが綱吉に似ている、と思う。
「……ザンザスだ。
テメェの親父だ」
何で自己紹介なんだよ、と隣で綱吉が笑う。
それを無視して、ザンザスは続けた。
「……俺をジジィとか呼んだらぶっ殺すからな」
「…それお前が言うの」
綱吉につられて薄く笑ったザンザスに向かって、小さな手が伸ばされた。
それをそっと握り返しながら、綱吉となら、家庭をもってやっても良いか、と思い始めた。
to be continued...
……な、名前が決まらない(゚Д゚川)!!!