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03/15(Sun) 10:23
一日遅れのホワイトデーネタ
壱原 紅
前回書いたバレンタインネタの対になる話を書いてみました――――――私の主要CPのホワイトデーです
R18の内容も勿論出てくるので、文句のない方だけ見てください。(毎度のこと文句は拒否させていただきます)
それでは――――――ハッピーホワイトデー♪
03/15(Sun) 11:32
一日遅れのホワイトデーネタ1
壱原 紅
[あなたを熱愛する、情熱]
さてさて、一番の理由は自分で調べてもらおうか
〜赤きカーネーションを君に〜
「衛宮士郎、くれてやる」
「は?」
夕食後、アーチャーに赤い花を渡された
「何だよ、カーネーション?」
「バレンタインデーの礼だ、今日はお返しをする日だからな」
「ああ…」
そういえば、今日はホワイトデーだった
昼にセイバー達にバレンタインのお返しをしたんだっけ……何だかんだ言って、この男にもクッキーを渡したけど
「何で花なんだよ?アンタそんなキャラじゃないだろ」
「ふむ、たまにはこういうのもいいだろう?……そうだな、理由があるならば貴様の髪の色と同じだから気に入った」
「はっ!??なんでさ!?///」
突然頭を軽く撫でられて言われた言葉に迂闊にも顔が熱くなった
思わず顔を背けると、くつくつと笑われる、悔しい…(怒)
「からかうなよっ!!」
「ふむ、気に障ったなら謝ろう…時に、衛宮士郎」
ずいっ、と顔を近づけられる
真剣な表情に少しばかり気圧されて仰け反る
「な、何だよ?」
「いや、このカーネーションの『意味』を知っているか?」
「は?」
カーネーションの意味?何だそれ?
「…分からないみたいだな」
考えが顔に出ていたのか、どこか嬉しそうに笑うアーチャーにむっ、としてしまう
「おい、俺はそういうのは分からないんだから、ちゃんと説明しろよ」
「ああでは……いや、やはりそうだな…」
「?」
思わせぶりな口振りに何が何だかよく分からない
自分だけ分かっていてこっちの反応を楽しまれてるようだ
「アーチャー、アンタさっきから1人だけで納得するなよ…「士郎、そのカーネーションの意味を調べてくるといい」って、はぁっ!?」
正直文句の1つぐらい言ってやろうとしたが、ニヤリ、と笑って告げられた内容に目をむいた
「凛や桜には聞かないほうがいいだろう、そうだな、駅前の本屋にでも行けばいい」
「ちょ、何勝手に決めてんだよ!?俺の話を…!」
「分かったら私のところに来るがいい、あってるかどうかくらい教えてやろう」
「おい!だから人の話を…!!」
「ではな、楽しみにしているぞ士郎」
「俺の話を聞け――――――――!!」
そう言って、叫ぶ俺を無視すると、アーチャーは意気揚々と玄関から出て行った……
…後日、調べるつもりもなかったのだが、やっぱり気になってしまった為、買い物帰りに本屋に向かった俺が数分後に自宅へ全速力で走って帰ることになったのは忘れたい思い出である――――――――本当に!
赤いカーネーション……………[熱烈な愛情]
どういうつもりでこんな花渡したんだアイツはっ!?///
―――赤きカーネーションを送ってやろう
花言葉なんて知りはしないだろうからこそ渡す
分からないと言うその顔が、花と同じぐらい赤くなるのが楽しみだ―――
END
03/15(Sun) 13:12
一日遅れのホワイトデーネタ2
壱原 紅
花束をプレゼントしようと思ったのは、本当にふとした気紛れというやつだった
……決して、ホワイトデーとやらを忘れていたわけではない!
〜勘で選んだ本心の白薔薇〜
「まったく…何故この我が…」
3/14、ホワイトデー
少し賑やかな町の中を、文句を言いながらギルガメッシュは歩いていた
数分前、ギルガメッシュはいつも通り教会の自室でのんびりとしていた……マスターでもあるカレンが、やって来るまでは
「アーチャー、何をしているのですか?随分ゆっくりしているようですが……ランサーは急いで出て行きましたが、貴方は準備が済んでいるのかしら?」
「準備だと?何のことだ」
唐突にやって来てのいきなりの発言に不機嫌になったが、言われた内容が気になって問い返す
「何と言われましても…当然、今日のホワイトデーのことですよ?貴方は先月、衛宮シグにバレンタイン理由に散々好き勝手したようでしたから、勿論――――――――――忘れてなんて、いないでしょうね?」
「―――――」
一瞬、部屋の温度が真冬の吹雪を連想させるぐらいの冷え込みを垣間見せたのは気のせいではないだろう
「ギルガメッシュ?…貴方…そうですか」
「何を勘違いしておるのだ雑種!そうだ、我が忘れていたなんてことある筈がなかろ…「今すぐに、プレゼントなりお詫びの品なり用意して会いに行きなさい、ええ―――――勿論、マスターである私の顔に泥を塗るというのなら…令呪でマーボー食べ放題に…」…ではな、我は出かけるぞ、追ってくるなよ女―――――!!!!」
…と、いうわけで
ギルガメッシュは教会から追い出されるという名の逃亡をしてきたのだった(自業自得だ)
「ふん、我に贈り物をさせるなど…身の程をわきまえぬ奴よ」
そう言いながらギルガメッシュはどこか足取りも軽く一軒の店に向かって歩いていっていたそこは――――シグがよく足を運ぶ花屋だった
03/15(Sun) 13:12
一日遅れのホワイトデーネタ2
壱原 紅
この街には花屋が多い
いや、この街というよりもこの国の特色というべき事なのかもしれない
適当に歩いていても花屋があるし、花屋に置いてある花の種類もかなり豊富な部類に入るだろう
シグはそんな花の多いこの国がとても好きだと言っていて、実際よく花屋に繰り出しているのを見かける
居間に置かれている卓上花にも気を使っているようだし、ふと気付くと思わぬところに花が活けてあったりもする
男なのに花が好きなのだなと実感するのは、そんな時だ
そう言うと首を傾げられるのであまり口には出さないけれど、やはり少しばかり意外な感じはする
それが『衛宮シグ』という存在なのだと思うと、そうでもないのだけれど
そんなであったから、花をプレゼントしてみようと思い立ったのだ
この花屋は、店主の気に入った花が入荷出来た時しか店を開かぬ気質らしく、シグはそんな所も気に入っているようだったが時折「やってなかった」と悲しげにしていたものだ
だがやはり、それだけこだわるだけあってこの花屋の花は綺麗で、シグの活け方にも工夫があるのかもしれないが実によくもった
普通花は長くて1週間程度しかもたないと思っていたのに、半月近くも同じ花が花瓶に存在していた時には大層驚いたものだった
だが正直、ギルガメッシュは花というものをあまりよくは知らない
薔薇や向日葵といったポピュラーなものは当然知っているけれど、シグがよく購入してくるような細々とした種類の花はまるで未知の領域だった
それはやっと花屋に到着してからも同じで、花の名前を読みながら見ているのだがいまいちピンと来ない
別に花の種類に目標があったわけでも何でもないのだが、出来れば喜びそうなものを買っていってやりたいのに
頭を悩ませ、シグの姿を思い出しながら花を見て歩いた
やけにケバケバしい花は最初から却下だし、小さい花もなんとなく似合わないような気がする、かといって大きな花弁の花もなんとなく違うような気がする
結局よく分からないのではないかと軽く嘆息して、また何となしに花を見ながら花屋を一周した
花の量がありすぎて、段々とワケが分からなくなってくる
「迷っておられますね、恋人にですか?」
不意に、店主が柔和な笑顔を向けながら言った
黒い髪で眼鏡の似合う細身の男だった
問い掛けに否定する理由もなく、そうだ、と言う
「恋人に贈る花の種類は、1つしか御座いませんよ」
店主の言葉に、ギルガメッシュは軽く眉間に皺を寄せた
勿論その花の事を考えなかったわけではないのだが、何だか気取っているようで手に取るのを迷っていたのだ――――なんとなく、キザに見せているようで
言うと、店主は楽しそうに笑いながら「自分も最初はそう思っていた」と花屋の店主らしからぬ告白をしたが、続けてこう言った
「その花は沢山色がありますでしょう?それぞれ、持つ意味は違うのですよ」
『意味』?問うと店主はまた柔和な笑みを向けて頷いた
「赤の意味はご存知でしょうから申しませんが、それぞれ色で花言葉が違います――――どうですか?いっそ、直感で選んで贈ってみては?」
ある種の賭けのようだな
少しだけ呆れながら店主とその花の桶とを交互に見た
その花は、赤を始めピンク、黄色、白と、沢山の色の種類が存在しているようだった
だがやはり、赤は少し派手な気がして好きにはなれない、赤という色は好きなのだけれど
散々考えて、何度も目に留まる色にしようと心に決めた
さっきから何度も色違いの桶を見ているが、それだけうっかりと何度も眺めてしまっていたのだ
だから、白を貰う、と店主に言った
――――店主は、何故だかとても満足そうな笑顔を向けていた
「えっと、コレくれるの?」
「ふむ、貴様にやろうと思ってな……買ってきたのだ、ありがたく受け取るがいい!」
何本買うか迷って、結局「見栄えのいい花束にしろ!!」と頼んで出来た白い花束を持って来訪するや、シグはびっくりした顔で花束とギルガメッシュを交互に見た
受け取る手もおそるおそるで、その戸惑いの度合いがよく分かる
「気に入らなかったか?」
「まさか、そんなことないよ…でもこれ、貴方が選んでくれたんだよね?」
「そうだ」
花束を触りつつ、此方を見ながら問いかけてきた
それに対して短く返事をすると
「…そっか」
――――とても満足そうに、とても嬉しそうに笑み崩れた――――
それはきっとその花の種類がそうさせているのだろうと思ったのだが、「綺麗な白」と弾んだ声で花弁を摘むその姿に、もしかしたら白い事が気に入ったのかもしれないとも思う
「ギル、これ、特に何も考えないで選んだだろ?」
図星だった、あっさりと気付かれた
その事実に憮然と顔を歪めると、小さく微笑んで続けられる
「無意識に貴方がこれを選んでくれたのが、凄く嬉しいよ」
真っ白な真新しい花弁を摘みながら
「考えて考えて選ばれるよりも、断然嬉しい」
滑るように体を寄せてキスをした
「ありがとう、ギルガメッシュ」
「……ふん///」
軽い戸惑いを感じながらも嬉しそうな笑顔とキスに随分と満足をして腰に手を回した
間に挟まれた花が少しばかり邪魔ではあったけれど、今この場を盛り上げているのは確実にこの花なので無碍にする事は出来ない
「私も貴方に相応しい存在だよ」
その言葉の意味は分からなかったけれど、とても幸せな一言である事には間違いないと、感じた
白薔薇……………[私は貴方に相応しい]
(いつだって、貴方が私を選んでくれる)
―――白の意味とは一体何なのだろうか?
アレはその意味を知っているのだろうか?
分からないのは気に入らないけど、ただその銀髪と嬉しそうな笑顔にやはり『白薔薇』が似合うと思った―――
END
03/15(Sun) 16:09
一日遅れのホワイトデーネタ3
壱原 紅
儚いその命に焦がれつつ
今宵、恋を愛に変えてみせよう
〜現世に在りし月下美人〜
「んっ…はぁ、ら…んさー…ああっ!///」
「っ…いいぜ、小次郎…お前の中気持ちいい…」
「ふあ…っ!や、いう…な…っひう!///」
何度目かも分からない行為
それでも止める気になれず、ランサーは大きくソコを突き上げた
海岸近くの自分の隠れ家
そこにランサーは小次郎を呼び出した
今日はホワイトデーで先月のお礼を兼ねて小次郎……自分の恋人との逢瀬の時間を楽しむ為に色々と準備していたのだ
マスターたるカレンには条件付で見逃してもらい(後が怖いが)
キャスターにはきちんと了承を得た(何故か嬉々としてたが)
バイト代もそれなりにはたいて小次郎の好きな日本酒を用意した(その分、度も強いヤツだった)
2人っきりの時間は楽しくて、久しぶりに拝んだ笑顔と
自分の名前を呼ぶ声に満足して……そんな中で、思ったのは『欲しい』という欲望
とにかく、最近ご無沙汰だった分、ランサーは小次郎との恋人同士としての穏やかな時間もだが――――――『そういったコト』をとっても楽しみにしていたのだった
「ひぁ…あ…!ふぁっ…!///」
「ん、小次郎…」
「くぁ…っあ…だ、めだ…そ、こは…っ!!///」
身も世もないって顔をして耐える小次郎の顔が羞恥に染まるのがいい
「あぁ…や…も、う…あうっ…はなし…!///」
「嫌だ、離さねぇ」
「あ…ぅあっ!ん、や…あつ、ぃ、あ…はぁぁっ!!///」
根元まで押し込んで、繋がった部分を指で撫ぜるのが好きだ
「ふぁ…ぁは…ぅっ、ゃ……い、やぁ!///」
「いいぜ…お前本当可愛い…」
「あふぁ…ァ!///…んぁ…はっ!!///」
内部がきゅうきゅうとわななくのも、背中を震わせて悶える姿も可愛い
「っあ…ひっ!///…ぃ…あっあ…ランサー…も、う…っあぁッ!///」
「ん、俺も…一緒に…!」
「ひあ!?///ああああ―――っ!!!!///」
「く……ぅっ」
そして訪れた絶頂
勢いよく小次郎自身吐き出された白濁は互いの腹や胸に飛び散る
俺は小次郎の最奥に全て吐き出した。
ひく、と何度か小次郎の体が、注ぎ込まれる熱に震え
はぁ、とお互いに熱い息を吐き出した
荒い息を繰り返す小次郎の姿に、ふと、いやらしいコトを思いついた
「はぁ…あ、らんさー…」
「…小次郎、頼みあるんだけどよ…聞いてくれるか?」
「た、のみ…?」
突然の言葉に頭がまだ追いつかないのか、どこかほうけた様子に苦笑しながら―――
「なぁ…ちょっと中、締めてみてくれよ」
―――悪戯心で、そんなことをねだってみた
「なっ!?///何を…っそんな…///」
「小次郎」
「〜〜っっ!///…1度、だけだぞ!!///」
目をぎゅっと瞑って、耳まで赤く染めて
それでも俺のリクエストに必死で答えようと、力を入れてきた
上手く出来ないのだろう、緊張した筋がぶるぶると震える
「―――う…うぅ…これ…で…いいか…?///」
きゅっ、と絡み付いてくる熱いナカの感触
それと相反するように、処女のように恥らう姿
頭の奥の方で―――何かがぷつりとキレる音を聞いた
「ああ、いいよ小次郎、お前マジで最高……今日は絶対、泣くまで許してやんねえから覚悟しろよ?」
「っああああ!?///やめ、ふぁ…あ!らんさぁっ!///」
月下美人……………[儚い美、繊細、快楽]
うねる内部がその先の行為を催促する
胡乱な頭で望むものを与えると、甘い悲鳴があがった
2人して快楽を共有する、もうお互いの熱しか感じられない
―――一夜限りの月下美人
咲き誇る時の美しさと甘い香りに誘われて
離れることが出来なくなるのはどちらが先かなんて、考えることすら無粋なんだろうよ―――
END
☆の付いている部分は必須項目です。