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03/20(Fri) 13:13
やっちまったぜ
壱原 紅

fate/タイガーコロシアムアッパーをやった紅がまたもや考え付いたお馬鹿なお話です

ぶっちゃけ私のシグの設定がばれちゃうので見たくない方は覗かないでくださいね♪

それと、少々凛とかが壊れています。

03/20(Fri) 14:22
全ての祭りの後のお話
壱原 紅

衛宮邸のある日の話

居間では士郎やイリヤに桜とシグ……そして私、遠坂凛が寛いでいた
思い思いに好きなことをしているそんな中へ――――アイリさんが、遊びに来ました

「シグ――!久しぶりね、会いたかったわ!!」
「マスター!?何故貴女が此処に!?」

『え!?』

居間に飛び込んできたアイリさんが突然シグに抱きついた為と、その際の会話に居間で寛いでいた面々は固まった

「シグにぃ、今『マスター』って…」
「シロウ、お母様は前回の聖杯戦争でシグお兄ちゃんを召喚したのよ」
「はぁ!?何よそれ!セイバーが呼ばれたんでしょ!?」
「ああ、それは切嗣がセイバーを呼んだのよ、でもね…家の人達が切嗣を信用してなかったみたいで、私にもサーヴァントを呼んでおけって言ってきたから…召喚しちゃった♪」
「えええええええ!!???なんてあっさり!?」



〜少々お待ちください(混乱収集中)〜



「…ちょっと、何で和んでいるのよあの人達」
「お、俺に言われても…」

私、遠坂凛はそう言って隣にいる士郎の肩を小突く

「お母様嬉しそう…」
「いいな、シグさんにみかん剥いてもらって…」

羨ましそうなイリヤと桜は無視しておくとして
結局やってきたアイリさんはシグに会えて嬉しいのか、傍から離れようとしなかった

「ねぇシグ、『グラニ』やっぱり召喚できないの?」
「ダメです、何度か試してはみたんですけどクラス分けされたときに切り離されたらしくて……令呪ってやっぱりとんでもないですね」

何でこんなことに、と視線を向けるとみかんの皮を剥くのに苦戦しているアイリさんと、そんな彼女に自分の剥いたみかんを渡しているシグが何か喋っていた

『グラニ』……えーっと、たしかシグルドがオーディンからもらった神馬だっけ……?

「……そういえば、『竜殺し(ドラグーン)』なんて、今までの聖杯戦争では聞いた事ないクラスだったわ、貴女が設定したの?」
「ええ、少しばかり弄りました……仕方がなかったのよ、なにしろ『セイバー』は埋まっていたから。残ったクラスで該当しそうなのは『ライダー』くらいだったけど、グラニの魔力が大きすぎて、おそらくグラムは使えなくなってしまう……それなら新規に『ドラグーン』を設定してあてがった方が、より本来の英霊に近い状態で呼び出せると考えてね
もっとも――シグルドについては設定の大部分が大聖杯の方で勝手に行われたけれどね――まるでシグルドをそのクラスで呼ぶことが想定されていたかのように…だから主に私が手を下したのはその下準備の方よ?まさか『バーサーカー』で召喚する訳にもいかなかったしね」
 
フフフ、とアイリさんが笑う
ていうか、グラムが使用不能になるくらいの存在なのか――その馬は

「そうなったとは思う、何しろ神格だけなら私と同じほど高いからな…白馬の姿をしてるがれっきとした神獣だし?人の言葉は通じるし頭もいい、なにより最高の毛並みなんだ、私の大切な友人であり相棒だよ」
「へぇ……白、馬……」

言いかけて、




ビシ!




世界が、音を立てて凍りついた


       ――なんて、コト――


 そう――そうだったのだ
 私は――失念していた
 いや……無意識の内に、気づかないよう思考に封印をかけていたに違いない

 ――それは、決して言葉にしてはならなかった禁忌
 明かされてはいけなかった事実
 照らされてはいけなかった暗闇――!


『ライダー』


気づいて――しまった
 
――シグルドほど、このクラスと相性がいい英霊もそういないであろうことに……否、破滅的に相性が悪すぎる英霊もそういない、と言い直すべきだ、絶対!

自分のうかつさ加減に呆れ果てる
 
――白馬グラニ
無二の相棒と、彼は言う

それは当然だ
なぜなら――おそらくライダーとして召喚された彼らは、ある凶悪極まりない宝具を有するはずだから
それは知名度による補正を受け、冬木市の人口の半数を一瞬で死滅させる悪夢の兵器となるだろう

老いも若きも――乙女という名の戦場を駆け抜けた女性たちなら誰もが知る、その宝具の名こそ――






 『白馬のおうぢさま(ホワイトナイト)』、と言う






――血みどろの乙女道(オトメロード)を駆け抜けた戦士たちの全てを破壊する、残酷な現実だった



だって

『眠り姫』や『いばら姫』――眠りについた乙女が、王子様のキスによって目覚める物語ってぇのは――シグルドがブリュンヒルデの封印を解いた逸話を、その元型としているのだもの!!

要するに
よく物語に出てくる白馬の王子様プリンスの元型こそがコイツ


    『オリジナルオブ白馬の王子様』!!

 
あはははは――ありえない、これは詐欺だ、インチキ――通るかっ……!そんなもん……!


「遠坂!?おいしっかりしろ!!」

おろおろと士郎が揺さぶってくるが、そんな声に返事をすることすらままならない、つうか、アンタのお兄さんの事実にアンタも気付いてよ!!


         「凛?大丈夫、凛?」


脳に蟲が這いずり回るような凄まじい痒みにのた打ち回る私を、シグが心配そうに覗き込む
思わずその顔に、変なフィルターをかけて見てしまって――


(あぅあぅああぅあぁぁぁぁぅ――――こ、この私を、想像だけで脳死寸前に追い込むなんて――!流石にやるわねシグ……!)


ナチュラルに死にそうになった(若干萌えで)

03/20(Fri) 14:23
反則のオンパレード
壱原 紅

「あー……」
「す、素敵です…流石シグさん…!」

やっぱり通じたみたいでジト目で見つめるイリヤとどこかキラキラと感動の視線を向ける桜を、不思議そうに見返しつつクエスチョンマークを飛ばしている白馬のおうぢさま――ってそれはもういい

「ま、まぁ――それはおいといて……そのグラニがいればどう楽になったっていうのよ?一気に振り切れる――とか?」

ややこしい想像(妄想)を頭から叩き出して問いかけることに専念する

普通に考えれば、大変な駿馬なのだろうということは予想がつく…………が

「うん、見えなくなるよ」
「ああ…速過ぎてなんでしょ?」
「え…いや、文字通りなんだよ……『眼に見えなくなる』んだ」


『……はい?』


どことなく遠い目で言われた言葉に居間にいる全員(アイリさん以外)が間抜けな声を上げた


……絶句するしかない

「――一応聞いてあげる、なにそれ」
「そのまんまだよ?透明人間になるんだ
グラニは自分と自分に乗ってる人が存在する世界の位相をずらすことができるんだよ
存在の座標軸をずらすわけだから魔力もほとんど感知されない、よっぽど魔力や気配の探知能力に長けた人でないと発見は難しいからな
そのおかげで私は色んな敵から奇襲とかされないでいれてたわけだし……それと、結界とか布陣とか、その世界に対してかかる魔術は全部素通りだよ」


……なるほど
今更ながら、『シグルド』という英雄が半年前の聖杯戦争に出てきてくれなくて助かったと思う

 
あらゆる攻撃を跳ねのけ、弱点と言えば背中だけという鉄壁の法鎧と、神秘を切ることに特化した最強の魔剣を有するセイバー

or

魔力どころか気配さえ探知できず、アサシン並の隠密行動を行い、更には異なる位相世界を自在に行き来し、結界さえも無視して見えない攻撃を仕掛けてくる不可視のライダー


大幅に割り振れば、彼が現界するのはこの2通りだからだ!!……うん、アホらしい考えに走るのはやめよう

それ以前に、本人も言ってたけど、聖杯戦争に『シグルド』が参戦すると、今聞いている状況のように聖杯戦争そのものが完全に終結してしまう
イレギュラーとはよく言ったもの――――『シグルド』は極めて強力であり、まさに聖杯戦争にうってつけの英霊はあるが、同時に絶対に呼び出したらいけない英霊だったのだ

本当に、彼を止められるとしたらギルガメッシュぐらいの英雄でもなければ不可能だろう


「そーか……グラニってたしかオーディンの愛馬の子供だったっけ、道理で神格が高いわけね」

……って

「――待って、グラニの能力って神獣としての能力なのよね?ってことは、その親にあたるオーディンの愛馬、スレイプニルって」
 
『滑るように疾る者』という意味のスレイプニルは、天を飛び世界を飛び越え死者の国にまで至るという、8本足の馬である
オーディンの宿敵ロキが雌馬に変身して産み落としたとかいう馬なので、むしろ純粋に神に近い存在なのだろう
神話の伝承とグラニの能力を考えるとひょっとして――――

「ああ、あの子は毛並みも体躯もホントに見事だったな―…グラニもいい馬だけど流石にかなわないな、あんな馬は他にいないだろうから」
「そうじゃなくて!スレイプニルってグラニの親なんでしょ?なにか能力もってないの?」

懐かしいなぁ、何て言ってお茶を啜るシグに詰め寄ろうとすると、その隣のアイリさんが妙に輝いた声で言った

「ああ、そっちの話?それは凄いのよ!能力は輪をかけてる分凄かったらしいの!なにせ位相どころか「並行世界」を自在に跳躍してたみたいなの!!」


……やっぱり


「実際、グラニの能力は素晴らしいけれど、あれでも相当薄まっているんだよ?スレイプニルの『灰色の毛彼岸なるものの証』はグラニには引き継がれなかったからね……なんでも、スレイプニルの足が8本あるように見えるのは、並行世界跳躍術を応用した、同一世界における複数同時存在――多重次元屈折現象というものを使ってのことだとからしいし?」


――もうなんでもアリだ
流石は神々の世界……私達魔術師の羨望と畏怖を、まるで隣の家の便利な家電製品かなにかのように喋ってくれる

その他にも色々と話している気がしたが、私はもう放っておく事にした……まったく、人間知らない方がいいことがあることを1日で山ほど知ってしまった……



そう思いながら、騒々しい背後を気にすることなく、私は自室へ非難することにしたのだった

END

03/22(Sun) 15:57
柚明さんのリクエストに答えました
壱原 紅

それは、彼がそろそろ休もうかとしていた時の事だった

「来たぁ!奴が来たんだぁ!!」

搾り出すようなその悲鳴は深夜の衛宮邸に響き渡った
何事かと声の発生源に向かえば――――――

「赤い、赤い悪魔がァ!!!」

頭を抱えのた打ち回る士郎(愛しい弟)の姿

「赤いぃぃぃ!赤いんだよぉぉぉ!?」

狂っている

集まった誰もがそう判断を下し、病院に担ぎ込みたくなる
がその前に…


「勿論、説明してくださいね?姉さん」


黒化した桜によってつるし上げられた凛への尋問が待っていた


「ちょ、ちょっと待って!?私本当に覚えがないんだけど!」
「でもね姉さん?先輩の言う『赤い悪魔』って誰がどう考えたって遠坂凛以外思いつかないのよ」
「冤罪よ――っ!」

本気で怒っている桜は完璧に真っ黒になっている、このままでは凛が、止めるかと悩んでいる…と


「赤字がああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


その悲痛な絶叫と、目の前に落ちていた帳簿を見た瞬間、自分の中で何かが――――ブチンッ!といい音を立ててぶち切れた



〜闇堕ち・黒化の恐怖(リミットブレイク大発動!!)〜



皆様は『食費』というものに対しどのような認識をお持ちでしょうか?

親のすねかじりなら「よくわからない」
自炊組みなら「非常に重要」
育ち盛りの子供のいる家なら「毎月大変」

だがここに1人面白い答えを返す若者がいます
彼の名前は衛宮士郎

彼は質問に対し「殺される」と答えました


*****


「……今日、貴方達に集まってもらったのは言うまでもないんだけど、分かってるよね?」

静かな声が居間に響く
集められた数人は身を固くしてその声を甘受していた

シグの後ろには黒い気配を纏って笑っている桜さんと、傍らにはげっそりと疲れ果てた気配を背負ったライダーの姿



「その前に、何故彼らがいるのか教えてください」

セイバーが手を上げて指を指した先、座り込んで話をしていた4人がそれぞれ返事をした


「面白そうだからな、遊びにきたら坊主がさっき部屋で萎れてたしよ」
「マスターが死なないように見といてやろうと思って」
「だって私達は『見学者だもの』、シロウを苦しめたんだからその報いをしっかり受けてもらわないと♪」
「まったく、家主の顔に泥を塗るなんて…居候の分際で、恥を知りなさい鉄女に大食女に赤女」


……色々と言いたい事があるが、其れは後でと思った

「それじゃあ…まずは、事の原因からいこうか?」

その笑顔に隠された、憤怒を知るまでは…………

*****

衛宮家の財政状況は知っているつもりだった
そして自分は世話になっている身分

仕事を見つけ、きちんとした住居を見つけ、しっかり礼をした後にこの家を後にするつもりだった

だが――――自分はその過程で大失態をやらかしたのだ


「まぁ、とりあえず貴方に一番説明しないといけないね、バゼット・フラガ・マクレミッツ」


名を呼ばれ、背筋が跳ねる
かつて魔術協会に所属しそこの重鎮達に声をかけられた時でさえここまで自分は緊張しなかった

竜殺し(ドラグーン)という、サーヴァントの中でも超越している1人とは分かっていても
彼は日頃の柔らかな微笑と、誰であろうと優しく接してくれたその青年だ


だが、今はその彼が恐ろしくてたまらない


大魔王・死神・断罪者

私、バゼット・フラガ・マクレミッツは今目の前にいる人物がそのように見えてならかった

居間のテーブルを挟んで真正面
両肘をテーブルにつき、口元で手を組んでいる人物

衛宮邸の真の主、衛宮士郎の兄こと『衛宮シグ』

優しく・誠実かつ紳士、そして女性ならば聖母と呼んでも差し支えのないだろう面持ちをもつ人物は

これ以上無いといって差し支えないほどの敵意を――――――その場にいる私達に向けていた


「ここに興味深い資料がある」


そう言って彼は指をパチンッと鳴らす
すると傍らに控えていたライダーが数枚の用紙を取り出した

それは、自分の日本語読解能力が間違っていなければ“請求書”と読まれるものだった

彼女は丁寧のテーブルの上に、見えやすく1枚ずつ丁寧に並べる

「フフッ、どうしたんだバゼット・フラガ・マクレミッツ?何をそんなに緊張しているのかな?」

おどける様に微かに笑う彼に釣られるかのように頬の筋肉が引きつる

「べ、別に緊張などしていませんが?ふっ、ふふふっ」
「そうだろう?あははは」
「……フフフッ」





       「――――何が可笑しい」





空気が、更に冷えた
傍らに控えているライダーも、微かにだが震えている
周りの見学者と言い切ったイリヤスフィールやランサーにアヴェンジャー、カレンですら頬を引き攣らせ私達から思い切り遠ざかっている
セイバーや凛さんにいたっては、口に出していなくとも同様に責められている以上、顔は真っ青で上げる事すら出来ないようだ

平然としているのは、彼の後ろで微笑んでいる(黒)桜さんだけ

「バゼット・フラガ・マクレミッツ
貴方が自立の為に努力していることは知っている、この家に来たこともそのための準備だったものな」
「ええ、そうです」
「初対面の貴方が突然この家に乗り込んできたときは士郎も流石に驚いたが、それでもあの子は君を追い出さずその滞在を許した」
「はい、彼には感謝しています」
「うん、素直に礼が言えるのはいいことだよ」

しかし、と彼の瞳がすぅっと細く鋭くなる

「貴方がここに居候しているということはつまり、『貴方が起した』行動の結果是非に関わらず、大なり小なり含めて家主の士郎にも責任が廻ってくる…それは理解しているかな?」
「それは、その通りです…理解してます」
「理解――している?」
「しています!いえ、していると思っています!」
「結構」

そう言って彼は資料の1枚を指差す

「これが何だか分かるかな?」
「せ、請求書です」
「その通り、では…これが誰に寄越されたものか、分かるかな?」
「いいや、これは『衛宮士郎』に寄越されたものだ」

彼はもう1度指を鳴らす
ライダーがまた資料をテーブルの上に置く

「本来は人様に見せるようなものじゃないんだが、特別に見せよう……これが、何だか分かるかい?」
「これは日々の記録と…………グラフ、ですか」

それは日事に何かを記した数字と、それを分かりやすく示すグラフだった

03/22(Sun) 16:00
ちなみに、この状態だと『魅了(B)黒化した相手・呪いに近い相手限定』が付与されます
壱原 紅

「そうグラフだ、そのグラフは君の目からどのように見える」
「下り気味ですね、殆どの数字が赤く記されていますが」
「そう赤い数字だ、世間ではこれを『赤字』と呼ぶ」
「ええ、それは知っていますが」


バアンッ!!


咄嗟のことで反応が遅れた
彼がテーブルを両の手で叩いたのだ
組んだ手によって今まで隠されていた彼の表情が確認できた

彼は大きく息を吸い込み

「ハッ」

一呼吸置いて

「ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!アハハハハハハハハハハハッ!!!!」

笑った
底冷えのする笑い方
天を仰ぎ、背を仰け反らせ、どうしようもない程に滑稽な喜劇を見た観客の如く、笑っていた
欠片も笑っていない冷たい瞳で、凍てついた氷の眼で

「ライダー、桜!彼女は赤字のことを知っていたぞ!?コレは驚きだ!!」
「ええ、私もビックリしちゃいました♪」
「そ、そうですね」
「そうだろう?ハッ…………ハッハッハハッハッハ!」

彼が笑う度に、私の中の“何か”が警鐘を鳴らす
だが、逃げられない


「赤字を知っていた優等生のバゼット・フラガ・マクレミッツに教えよう!
このグラフは我が衛宮家の財政状況を示すものだ!最近は酷く低迷していて『赤字』だったが、桜にライダー、そしてギルガメッシュの協力の甲斐あってどうにか持ち直していだんだ!素晴らしい!マーベラスッ!!」


立ち上がり両腕を全力で広げ、全てのものに感謝の意を示すように高らかに彼は叫ぶ

「だが…そこで、全て士郎にまかせてしまったのが私の責任だった!君達の消費量を甘く見すぎていた!!残念なことに、本当に残念なことに!このグラフに悲しい結果を書き加えなければならない!!!」

彼の目からは敵意が消えていない、むしろ苛烈さを増したかのように見える

彼が掌をライダーに向けると、彼女は震える手でペンを渡す――――赤い、赤いペンを

「つまり、こうだ」

グラフに斜め下がりの赤い線が引かれる
鋭角に、キュッと

「ああ、なんてことだろう!?折角持ち直したと思った財政状況に赤い悪魔が再び現れてしまった!!」

歌劇の役者のように、手を顔に当てて悲しげに頭を振る

「さて、ここで最初に提示した資料達を見てみようか?
実を言うとこれがこの赤い悪魔を召喚する為の召喚札だったわけだ」

バサァッ!!


ぶちまけられる残りの請求書

それは日頃の食費にかかわらず

セイバーが近所の子供達と遊んだ時、勢いに任せて色々壊したものの請求書

凛が魔術の実験や私的な事に使う為に通販で取り寄せた物の代金の肩代わり

そして



「『請求書。

この度バゼット・フラガ・マクレミッツさんが仕事中に壊した以下の物の修理費または補填費、さらに医療費を保護者代理人の衛宮士郎様に請求いたします

食器類:計109点 

椅子:計8点 

テーブル:計3点

監視カメラ:計7点

お手洗いのドア:計2点

便器:計3点

照明:計18点

窓ガラス:計7点

カーテン:計3点

床のタイル:計6点

殴り倒された従業員:計5名

請求額は以下の通りです。』

さて、さっきから黙っているセイバー…貴方はこの数字をどう思うかな?」



あんまりにも――――悲しい真実だった

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