Fate小説

□七夕
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「うっわぁ…!お兄さん凄く似合ってます!」
「本当に。小次郎さん綺麗ですっ…!」

「それは…純粋に喜べんな」




『七夕』





自分の今の姿を想像すると頭が痛くなる。まるでキャスターの作った食事を食べさせられた気分だ。

「お兄さん?そんなに嫌でしたか?」
「あぁ…。嫌だ。あの女狐は何を考えている…?」
「あはは…すみません。でも似合ってますよ?」
「………」


朝の女狐のあの嫌な笑顔を思い出す。あの女…、初めから何をするか知ってたな…。











アレは今朝の事。何時も通り山門の階段に腰掛けていると、キャスターが拙者を呼んできた。

「アサシン…今日は山門の警護の任を解きます。今日1日働いて来なさい」
「……すまんな、何が言いたいかさっぱりだ」
「ですから、今日1日街に出て働いて来なさい」
「頭でも湧いたかマスター?」

働いて来い…と言われても、


「拙者は令呪によりこの山門から動けぬ身…それは誰よりもお主が知ってるだろう」
「マスター権を移せば良い…っという事は知ってるでしょ?」
「……本気か?」
「仕事先はもう決まってるので…そこまでは付き合います」
……回想終了。
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