堕ちた翼

□V:学校
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「はぁ……」


茶色のウサギ――否、レインは、一生に数回しかしないほどの大きな溜め息をついた。
目の前には、こぢんまりとした三階建ての小さな校舎が見える。
早くそこに行きたいのだが、まずこの金網の小屋から脱出することが先決だった。

「はぁ……」

再度、溜め息をつく。
何故こんなことになったのか。
時間は数日前までさかのぼる。
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