□テロリストボーイ
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もしこの気持ちを例えるなら、薄っぺらい紙に墨をこぼしたようなよれよれの紙に修正液でお花描いたみたいな気分。薄くて破けそうな紙に上手にお花を描いたのに、修正液も紙も白くて見えない。結局なんにも変わってないって訳だ。白い紙と睨めっこするのは正直嫌いなんだよ。だって何すりゃ良いのか分かんないじゃん、あー…仁王にラブレター書いて破けば良いのかな。
うとうとしながら担任に提出しなきゃいけない反省文を書き続けて三時間。登校にチャリで2ケツしただけなのにさ、最近の大人はヒステリックだね。

赤也を見ると見事に作文用紙放置してるからムカついて消しカス頭に投げてやった。




「丸井先輩作文書けました?」

「うん、仁王雅治くんあての殺人ラブレター」

「…物騒っすね」




って言っても内容は文字じゃない。そう!これは俺の芸術だ。頭が悪くなるような真っ白な紙に込める好きは見えない愛なんだよ!でも仁王は気付いてくれないからラブレターは一生渡さない事にしました。


















今日も丸井くんは不発の爆弾をつくる!

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