□煽ててくる可愛い君に
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コートで俺の天才を発揮するたびに、俺は仁王にドキドキします。チラって見る仁王が凄く好みだから、カッコいい俺をもっとみてってコートの上ではしゃいでさっき転んだ。飛び跳ねて着地する時に運悪く仁王が赤也と話してたので、足が滑ったの!よって全部赤也のせいだ。両膝にテープ貼って傷を処置してから迷わず赤也の元へ歩いて行く。



「この両膝のテープどうしてくれんの?」

「は?何で俺なんすか!」




だって赤也のせいじゃん!仁王と沢山話しちゃってさ、抜け駆けなんてずるいじゃんか、だからさっきまで仁王と話してた時間ぜんぶ俺にちょうだいよ。赤也の色素の濃い髪の毛の襟足を掴んでいつまでもずるいずるい言ってたら「仁王先輩より丸井先輩と話してる方がよっぽど楽しいっすよ…」なんて嬉しいこと言うから思わず赤也の髪の毛を一本抜いてやった。
そしたらなんか髪が減るとか言って頭触ったから「大丈夫、赤也髪黒いから減っても分かんない。よかったね」って言ったら少し傷付いたっぽくて素直に謝った。可愛い後輩は「謝るなんて先輩らしくないけど、そんな所も可愛いや。」だなんて言うから首だけそっぽを向いて沈黙した





「そんなに煽てても赤也にキスなんてあげない」



そういって俺は唇の先から出た愛を指先に乗っけて飛ばした。




















投げキッスだけなら。

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