夢を見る者の物語
□第一話
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イタイ。
何処が?
アタマガ。
嘘だ。
ウソジャナイ。
違う。イタイのは
心だろ?
「ッッッッ!?」
痛みで目が覚めた。辺りを見渡す。
大丈夫。自分の部屋だ。
まだ頭が痛い。どうやらベッドから落ちた時に打ったようだ。
「ったく。最悪な夢だった。」
悪態をつきながらキッチンに向かう。
時刻は朝の五時半。
いつもより早いがまぁあんな夢を見たんだから仕方ない。
それに今日はこの家で朝食をとるのだから久々にふたりをびっくりさせるのもいいだろう。
ということでハリキリました。
オカズは焼き魚(鮭)にだし巻き。そんでほうれん草のお浸し
味噌汁はレイが好きな冬瓜と鶏肉。
主食の米は黒米を入れて炊きまして。
和風じゃないがデザートにフルーツヨーグルト。
あとは納豆とトッピングの葱とめかぶ。
ふむ。我ながら見事な腕前。
しかも魚焼いたりしながら着替えや洗顔、寝癖直しもしてますよっと。
今は六時。二人が来るのはだいたい六時四五分なのでヒマができてしまった。
というわけでテレビをつけてみた。