ポケットモンスタースペシャル 隠された真実
□第一章──守り手
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静かで
豊かな自然に囲まれた小さな町。
──それがここ、
マサラタウン。
周りには林や森が広がり、ポケモン達も多く住まう地域であった。
何も変化のないその穏やかな町に
ある日一台のトラックが到着した。
それは一軒の家の前に到着する。
ゆっくりと荷台の扉が開いた。
「よっ、と」
身軽に飛び降りてきたのは小柄な少年だった。
年は14かそこらに見える
華奢な細い体は、ゆったりとした服に身を包んでいた。
肩から斜めに小さな鞄を提げ、スカートを前だけ残して切り取ったような形の服を着ている。
下にはゆとりのある柔らかそうな生地のズボンを履いて、膝下まである茶色革のブーツを履いていた
上は黒いシャツと袖のない上着、ベルトに飾り紐が結わえてあった。
一番に目を引くのはその輝かんばかりの金髪である。
細く柔らかく、手触りが最高に良さそうだ。
頭には大きな麦藁帽子をかぶっている
「どうもありがとうございました!」
子供はトラックを振り返って笑いかける
運転手の男は気楽に笑った。
「はは、どういたしまして!荷物は届いてるはずだ、なんかあったら連絡しな」
「はい!」
ブルンと走り出したトラックを見送り、子供は背後の家を振り返る。
「ここが、僕の家になるのかー…」
つぶやいたとき、鞄の中がごそっと動いた。
「あ」
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