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□阪神淡路大震災<六視点>
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1995,1.17阪神淡路大震災


今日は晴れていた。


ゴ………………
ゴゴ…………
ゴゴゴゴ……

あ…地震…

「「うわっ」」

ガシャガシャ!!!!
バターン!!!
バキバキ!!
グラグラグラグラグラ―………



「だ…大丈夫か!?六!」

「うん……」

かすかにエムの声が聞こえた。その声が元気の無いのが分かる。



「エムは!?大丈夫か!?」

「…俺は…大丈夫………」

「よかった…」





「…でも…」

「なんだ!なんだ!!エム!」



「…あ…………足折れたわ…」


「えっ…!」




俺はぐしゃぐしゃにつぶれた荘からはいでた。


「エムどこだ!?」





「あ、あ…」


「っ……エム!!」

俺はつぶれた木の破片をどかしエムをさかず。


手が見えた。

「―エム!?」


違う

女だ。


とりあえずその女をはいだした。


めんどい……



余計な手間かけさせんな…

「あ…りがとう…ござ…います…」

その女の声と手がふるえていた。


どうでもいい。

「エム!!!!
…エム!!!!!」


「…六」

「……-エム!!!!」



「…ろ…ぅ」


ガシャ!
おれは声の聞こえる方へ走った。

―来るな―


聞こえた。

はっきりと。

エムの声が。


無理。
行く。



屋根の木の破片をどかしたら、

エムの頭が見えたと思うとエムの頭に大きな柱





さって

い………た

エムの頭からは恐ろしいほど大量の血……
そして、足が折れておかしな方向を向いている。
えぐ、い、、、





あ…

え…む…?

エムの死体を落ちていた布団の上にのせた。
きっとエムは木の破片がささっているのにかかわらず俺としゃべっていた。
そして力つきた。
大丈夫なんかじゃないだろ………………
足が折れて



もう脈がない。

死んでいる。


そんな感覚ない…
でも、

死んでいる。






「えむ―――――――――――!!!!!!ぁあああぁああぁああぁ!!!!!!!!!」



阪神淡路大震災といったかな…





まだ明るかった時の事。




END
 

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