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□阪神淡路大震災<MZD視点>
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1995.1.17 阪神淡路大震災

今日は晴れていた。


ゴ………………
ゴゴ…………
ゴゴゴゴ……

あ…地震…

「「うわっ」」

ガシャガシャ!!!!
バターン!!!
バキバキ!!
グラグラグラグラグラ―………

「バキッ………………ドスッ!!!!!!!!!!」




あ、今俺の頭に木の柱がささった…







「だ…大丈夫か!?六!」




自分はあと何秒かで死ぬか…というときに聞く。




「うん……」


…よかった……



「エムは!?大丈夫か!?」









「…俺は…大丈夫………」
―嘘をつく。



「よかった…」


ごめんな…六……




「…でも…」

「なんだ!なんだ!!エム!」





――頭に柱が……




「…あ…………足折れたわ…」

まだ軽いといっていいけがを言う。

「えっ…!」



六はぐしゃぐしゃにつぶれた荘からはいでたんだろう…





「エムどこだ!?」






六、俺を探すな…








…探すなぁ…


「ぁ、あ…」






「っ……エム!!」




…探すな………









あ…
六、女の人を助けた…
えらいなぁ………
でも顔が鬼だぞ………







「エム!!!!
…エム!!!!!」


「…六」






やさしい……








「……-エム!!!!」







えらい……









「…ろ…ぅ」










--六、お前がうらやましい











ガシャ!
六が走ってきた。
来るな
来るな来るな来るな来るな……………








―来るな―















…光が見えた……











六、さよなら。
最後にえぐいもん見して悪いな。












六の叫ぶ声が
空を舞っている時によく聞こえた。





まだ明るかった時の事




END
 

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