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□【嘘か本当か【番外編】
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俺はアンジールの部屋を後にした後、
部屋の外で待っていたセフィロスの部屋で酒を飲む事となった。
セフィロスの部屋はシンプルだ。
少ないながらにも気品があるのは、さすがは英雄というべきだろうか。
セフィロスはワイン倉庫から顔を出した。
「ジェネシス、なにを飲むんだ?」
「俺は赤ワインでいい」
セフィロスは冷蔵庫から軽く摘まめる食べ物を出し、テーブルへと置いた。
ジェネシスはどことなく少し落ち込んでいるようにもとれ、
なるべく自然な様に隣に腰かけた。
「あいつの事が好きだったのか?」
ジェネシスは動揺していた。
「なんの事か分から…」
「ザックスの事だ」
セフィロスの真剣な眼差しに、ジェネシスは降参した。
「自分でもよく分からない…」
「じゃあ何故悲しい顔をするんだ?」
「そんな顔してな…」
「嘘をつくな。してるだろう」
セフィロスはジェネシスの顔を優しく包み込んで目線を合わせた。
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