◇CCFF7
□【運命】
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夜、ザックスは悪夢を見た。
それは悲しい夢。
怖くて、寂しい夢…。
自分の隣で眠るアンジールに、抱きついた。
「ん…どうしたザックス?」
「…なんでもない」
自分に抱きつくザックスは
甘えるというよりも、何かを恐れているようだった。
「ザックス、どうした?」
優しく問いかけるアンジールの胸に頭を押しつける。
「アンジールは俺の事好き?」
「あぁ…もちろんだ」
「なら、俺の事置いて行くなよ…」
いつもは辛くても元気を装おうザックスは、泣きそうな、
今にも壊れてしまいそうな声で呟いた。
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