03/25の日記

00:30
先生、
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私ね、改めて教授に御礼言いたい。
だけどね、今の私じゃ、たぶん門前払いだと思うの。

だからね、決めたよ。

私、大学卒業するよ。
ソレが、教授への仕返しになるし、恩返しにもなる。

先生、私は先生のこと、忘れません。

学んだこと20個書きならべろ、なんて言われても書きならべませんが、
先生から、学べたことは、いっぱいありました。

先生、先生は『偏差値なんか関係ない。』って、たったひとりだけ、言ってくださいましたよね。
一月、センター直前。
面談あと、嫌でも成績と向き合わなければならなかった時期。

成績、日程、将来、お金…。
それらが全部、襲いかかった時期。

1月6日、あの日のこと、私、しっかり覚えています。

先生、先生は『親にお金の件で気を使っているのは逆に親不孝なんじゃないのか?』って、言ってくださいましたよね。
『奨学金制度は探せばいっぱいあるから…』と、言ってくださいましたね。
ちゃんと、ちゃんと、覚えていますよ。

先生、先生の門下生は、最後の門下生は
非常に記憶力の乏しい生徒でしたね。
自信もなく、口から出てくるのは『給料』『将来』『就職』…など、身の程知らずな言葉でしたね。
一円を稼ぐ苦労を知らずに、『苦労したくないから』の理由ひとつで学部を変えられるいい加減な生徒でしたね。

先生、先生、私は、あなたについていくことは不可能でしたね。
(“あなた”って言ったら先生は無礼だと怒っていましたね。)

先生、私、先生に破門された時、正直ホッとしていたんです。
重圧がなくなった。ホッとしていたんです。

先生、私は、先生の言うとおり安楽を求めています。

今までだって、そうです。
『頑張ってなんになるの』と、努力を嫌い、勉強を怠りました。
『親に苦労かけないように』と、揉め事を嫌い、将来を容易に考えていました。自分の成績を見ずに国公立志望しました。

先生、私は、向上心など、ないのです。きっと。
苦労して、努力して、何かを得る…それよか
私は今のままでいいや。と止まって安楽に浸りたい性質を持つようです。

先生、私は、先生の言うとおり、怠惰です。

頑張ること、嫌いなのです。
強くなど、なりたくないのです。
弱いままで、いたいのです。

のらりくらりと生きていたいのです。


でもね、先生。私の中には、二人いるんです。
(「人は多面的だ」と実感したのも、この二人を見たからなんです。)

先生、私の中には、昔から「誰かの役に立ちたい」とか「挑戦したい」とか「頑張りたい」とか言い張る“いいこ”な自分もいるんです。

彼女は、非常に頑張り屋で、
絶望的な成績でも、頑張って英論文や図書館居残りをしてくれました。

先生、でも彼女は非常にカリカリしています。
男性的で、勝負好き。

「役立たずな奴はいらない」と自分を切り捨てたのも、彼女です。



先生、先生のおかげで、
母は祖母に正直になりました。隠さなく、なりました。

先生、ありがとう。
ホントに、ありがとう。

先生、ありがとう。
先生、先生、先生……。

ごめんなさい。


先生、先生は死んでもイソギの傍にいるよ、と言って下さいましたよね。
先生、イソギは先生が守るよ、と言ってくださいましたよね…?

先生、先生、私が大学を卒業する姿をみてどうか驚いてください。


おみくじに「勉学 苦労(苦難)する。勉学に励め」って書いてあったり
担任から「明らかに不向き」と言われたり、自覚していたり

不安材料いっぱいありますが。

でも、卒業してみせますから…!
見ていてください。ちら見でもいいから、見ていてください。


「イソギは何のために大学に行くのでしょうか」と先生は嘆いていました。

先生、私はどうしても「将来」「給料」「就職」を考えてしまいます。

先生、私は『学ぶ楽しさ』なんて、知りません。


先生、私はせめて『喜んで生きる』ようにします。
先生が私に与えてくれた使命と、提示してくれたタレントと向き合いながら。


先生、ありがとう。
先生の奥様も、ありがとうございます。



過去を振り返るのは、この辺にしますね。
では、お休みなさい。(さっそく生活サイクル守れてませんね。)

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