捧げ物小説
□伝えたい
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俺はいつの間にか…
あいつの事しか見えなくなっていたんだー…
そう、いつぞやの時みたいに…
どこに行ってもアイツに出くわしちまった時も、ただ俺は恥ずかしがっただけなんだな…
ミツバとはまた違った感情を抱いている事に気がつき初めていた十四郎。
いつもこうして、銀時がいる時でも、いない時でも、銀時の事を考え胸を痛めつける事に十四郎は悩まされていた。
街中で銀時と偶然会うと、自分でもわかるほど顔が赤くなる。
これは、"恋"だとー…
ここまで銀時に想いを寄せる十四郎に、銀時が気が付かない訳がない。
アイツ…わかりやすいっての。そこまで気づいて欲しいってクチか?
銀時は銀時でそれなりに考えていて、気づいてもいた。だが銀時の性格なので、一筋縄ではいかなかった。
そんな時、十四郎は意を決して万事屋に向かった。
気持ちを伝えないままでは苦しい。関係もこんな、会う度喧嘩なんか御免だからだ。
分かってる。アイツには神楽がいる。だけど俺も男だ!!
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