よろず部屋

□あなたに伝えたい言葉(SEED)
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最近、ラクスの様子がおかしい気がするんだ・・・・

僕の母親と話している時、顔を赤らめたりしていて・・・・

もしかして、ラクス・・・・好きな人が・・・?







「映画?」

「えぇ、今日はせっかくのお休みですし、カガリさんとお二人で行ってきてはいかがでしょうか?」

「ラクスは?」

「私はこれから用事がありまして・・」

(そうか、きっと今から・・・・)
キラはラクスの顔をジーッと見た。
そんなキラの様子にラクスは首を傾げた。

「?どうかしましたか、キラ」

キラは軽く手を振った。
「ううん、なんでもないよ。分かった、映画楽しんでくるね」

それから数分後、キラはカガリと共に家を出て行った。




「行ったでしょうか・・・?」

「えぇ、出かけて行かれましたわ」

ドアの隅から二人を見送っていたアスランとラクスはホッとした様子で出てきた。

「これで今日中に仕上がりそうですね」

「えぇ、そうですわね」

「すみません、ラクス。カガリの事・・・」

「いえ、こちらこそありがとうございます。あそこに入らないようにして下さって」

「いえ」

「あともう少しですわ。頑張っていきましょう」

「えぇ、そうですね」







(映画も終わったし、これからどうしようかな・・・・)

キラはカガリを見た。するとカガリは考えごとをしていた。

「カガリ?どうかした?」

「あ、いやなんでも無いんだ。それより少しゆっくりしてから帰ろう」

(そうだね・・・今帰ってもどうしたらいいか分からないし・・・)

「うん、そうだね」







それから二時間後、マルキオ宅に帰ってきたキラとカガリは家の中に誰もいない事に気付いた。

「どこかに出かけたのかな」
(やっぱりラクス、他の人の所に・・・)

「・・・ちょっと探してみるか。私は中を探すから、キラは外を探してくれ」

「分かった」

僕達は中と外でそれぞれ分かれ、ラクス達を探した。
でも、辺りを探したけど見付からなかった。


「これだけ探してもいないなんて・・・」

キラが辺りを見回しているとピコピコという機械音が近づいているのに気付いた。

ラクスが大事にしているピンクのハロだった。

「・・・・ハロ?」

「お前もなー」

キラが気付いたのが分かったのか、ハロはその場から離れていった。

「ついて来いって言ってるのかな・・・」

キラはハロを追う事にした。

キラがハロを追っていると、辺りがカバーで覆い隠されている所に着いた。

「お帰りなさい、キラ。お待ちしてましたわ」

近くの木からラクスが姿を現した。

「ラクス。君が僕をここに?」

ハロは役目を果たし、ラクスの元に跳んでいった。

ラクスはハロを胸に抱き、キラに微笑んだ。

「はい。キラにお渡ししたいものがありましたので」

「僕に・・・・?」

「いいですわよ、皆さん」


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