散らし文

□お題
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「憎しみの根深さ」


心の奥深く
突き刺さった
怨嗟


憎しみは
呪縛



このままあなたの呼吸が、止まってしまうのではないかと。
目を離した隙にそんな瞬間が訪れてしまうのではないかと。
それだけが恐くて恐くて恐くて。


あなたに常に纏わりつく死の誘惑を、俺はいつまで…追い払う事ができるかな。


あなたはいつも。
心と身体がバラバラだから。
あなたを捕まえた俺の腕に、爪を立ててしまうほどに苦しみ足掻くのは。
身体がまだ、死を受け入れられないから。
生きていたいから。

でも、あなたの心は嘘が好きだから。
その貪欲で純粋な渇望を許さない。


そのどちらも、あなた。

あなたを許さないのは。
誰よりも憎んでいるのは。
あなた。


あなたは自分を許す事が出来ない。
きっと、その生命が途切れる瞬間まで。



苦しげに見開いた双眸から流れ落ちる涙が。
震えるあなたの唇が。
誰にも聞こえない、あなたの声にならない悲鳴が。


あなたの身の内に巣くう、憎しみの根深さを俺に教える。
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