駄文
□輝ク桜。
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「総悟、起きてるか?」
眠りにつこうとしていた俺に障子の向こう側から聞こえた、愛しい人の声。
「何ですかィ?こんな時間に…」
「悪ぃ、寝ようとしてたならいいんだ」
「まぁいいや。それで、何の用ですかィ?」
そう言って俺は障子の向こうに居る土方さんの元へ歩を進めた。
「あ…えっと…ちょっと、散歩…しねぇか?」
「散歩…ですかィ?」
こんな夜遅くに、何言ってんだとか思ったけど、何よりも嬉しくて、声には出さなかった。
「あぁ、今夜は月が綺麗だから、お前と…見てぇなぁって…思ったんだ…」
土方さんは顔を赤らめて俺にそう言った。
「分かりやした。じゃあ、行きやしょうか…」
こうして俺達は外へ出た。
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