-復活-
□First contact
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「侵入者、か。ボンゴレも結構やるねぇ」
メローネ基地は、ボンゴレの強襲により騒然としているのに、七子はのんびりとスパナのいる部屋に足を向けていた。
「あんまりサボってるとまた入江クンに怒られるからなぁ。程々にしとこう」
内心、だらだらサボる気満々の七子だが、何となくそう呟いた。
宿題やるつもりなんかないのに、「宿題やんなきゃなぁ」とか思う感情に似ている。
スパナの仕事部屋。
普段、スパナ以外いない筈の部屋で、話し声が聞こえたことに違和感を感じた。
「とうとうスパナ、一人二役で会話ごっこ始めちゃったか?」
と七子は勝手に推測し、何の躊躇いもなく部屋の扉を開けた。
「よっす、スパナー!一人が寂しくて、とうとう一人会話ごっこでもやり始めたか!?
……えーっと」
揶揄するつもりが、目の前の光景を見て不思議に思う。
スパナと、手錠をかけられた少年がいたのだ。
「スパナアアァア!どこで攫ってきた!?
拉致監禁脅迫恐喝身代金!?自首しろ!」
がっ、とスパナの胸倉を掴む。
「七子、どう言う思考回路してんの」
スパナは七子の手を払い、少年を指差して言う。
「これ、ボンゴレ十代目」
………。
「こんな、犯罪的にきゃっわいい少年が?」
「可愛いかどうかは知らないけど」