-復活-

□ロシアンルーレットの悲喜劇
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「正ちゃん!」
「……これでも僕、七子の上司なんだけど」



日本、メローネ基地。
今日はミルフィオーレ幹部が総出で日本のこの基地に集結し、会合が開かれる。
七子も、いつもはイタリアで彼女のボスであるユニと共にいるのだが、今日の会合に参加すべく日本に来ていた。

「まぁまぁ細かいこと気にすんなよ、正ちゃん。
あんまり細かいこと言ってるとその内、毛根からごっそりハゲるぞ」


満面の笑みを浮かべて酷なことを言う七子に正一はショックを受けた。

胃がきりきりと鳴った。


「まぁ、うん、七子の口の悪さにはもう慣れたよ。
で、何の用かな?」

正一の呆れた物言いを気にするでもなく、七子は笑顔であるモノを差し出した。


「七子、何これ」
「何ってチョコレートだよ」

小さな箱には形のいいチョコレートがずらりと並んでいる。

「γさんや白蘭様達にもあげるから一個だけだけど、どうぞ」

ふわりと笑う七子に、正一は何か裏を感じながらもチョコレートを一つ取り、食べた。


「どう?正ちゃん」
おずおずと聞いてくる七子に正一は答える。

「うん、美味しいよ」
正一の言葉に七子はにやりと妖しく笑う。

「ふふっ、正ちゃんは当たりだね。良かった良かった」
正一は七子の発言に恐怖を感じる。



「ふふふ、ただのチョコじゃつまんないと思ってね。
半分は普通のチョコ、半分はからしや山葵を入れた辛いのにしたんだ。ロシアンルーレットって感じ」

マフィアっぽいよね、と七子は無邪気に笑った。



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