-復活-

□そうして今日も
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あー、もう転職しよっかなー。
若しくは訴えちゃおうか。


何とかして抜け出たい。
このセクハラ地獄から!



死活問題だ。
「七子、顔色が良くないけれど…大丈夫?」
「大丈夫ですよ、ユニ様」


ミルフィオーレファミリー、ブラックスペル第一部隊長補佐。
それが私、苗字七子の肩書き。
まぁ要するに、ユニ様の護衛兼秘書兼世話係みたいなもの。
この役職には文句なんてない。
寧ろ有り難い位だ。
ユニ様可愛いし優しいし可愛いし可愛いし可愛いし、ラブ!
仕事だってハードじゃない。


私にとっての問題とは毎日のように来る、あれら。
恐らく今日も来るだろう。

思わず溜息が出た。



「七子チャン、溜息吐くと幸せが逃げるよー?」


アンタのせいなんだけど。
この人、ミルフィオーレボスの白蘭。

彼こそが、私に転職まで考え込ませる程にしている諸悪の根源である。



「また来たの?白蘭」
ユニ様も白蘭様にあまりいい顔はなさらない。
まあ、用もなく来ては、お茶を飲んで帰るのだから、毎回急用なのか、ただ単に遊びに来たのか、区別し難い。



「んー?僕の七子チャンに会い来ただけだよ」

いつ私はアンタのものになった。

「七子は私の部下よ。白蘭のものじゃないわ」

流石ユニ様、突っ込んでくれて有難うございます。




「あははは。その内、きっと僕のものになるよ」
自信満々に言う白蘭様は、私に擦り寄り、腰を触ってくる。
堪えられずに、殴った。


「どこ触ってんじゃあ!
毎度毎度、こンの変態セクハラ上司が!」


見事に決まった。
白蘭様は痛そうに呻いている。




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