-復活-
□はらりらは
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…一体ここはどこだろうか。
全く心当たりのない場所で、私はただ立ち尽くしている。
「確か、ツナの家で了平達といたら、ランボ君がリボーン君に暗殺けしかけて返り討ちにされてー、あ、もういいや」
十年後に来ちゃった訳ですね、理解した。
「うわ、どうしよう。了平に会えるかも」
笹川了平とは、かれこれ一年付き合っている。
いつもはあんな極限バカだけど、二人でいる時はすごく優しいし、かっこいいし、って何言わせんの!
「はっ、こんなことしてる場合じゃない!
了平」
私は勢い良く部屋を出た。
目指すは十年後の笹川了平!
「ふわぁー、広いなあ」
勢い良く出たはいいけど、早速迷ってしまった
七子ちゃんったらドジッ子だね、てへぺろ。
まぁ簡潔に言うと、そう言う訳でありまして。
あまりの広さに迷っちゃったと言う、期待を裏切らない定番っぷり。
「広すぎなんですけど」
このままじゃ、了平に会えないまま帰ることになる。
そんなの嫌だ。
十年後了平に抱き付いて、抱き締めて十年後の関係を聞いてからじゃないと!!
私の予定では、そろそろ入籍間近なんだよね…。
それにしても、ここは本当に何処なんだろうか?
そもそも日本なのか?
日本にこんな豪邸あったらメディアが放っておく訳もない。
「あー、寂しくなってきたかもしんない」
無人の豪邸の廊下を一人で歩いて、寂しくないと言う人間がいるだろうか?いや、いない。(反語)
「チクショー、あの極限バカ!何処にいんだよぉ!!」
と寂しさのあまり叫ぶ。
「ちょっと何ー?七子、うるさいわよ?」
「七子?どうしたのだ?」
見知った声が二つ。