-復活-

□最強最恐
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ガシャ、パリーン。

うーわー。高そうなグラスに入った高そうな中身ごとスクアーロに投げたよ。
可哀相、スクアーロ。


「うぜぇ」
「ゔぉおおおい!!!」

あー、今日も平和だな…。

「おい、七子。これ片付けとけ」
「は?嫌ですよ」
「あ゙ぁ?」

うわっ怖。
ボスの睨みはちびっこも殺せちゃうよ。
でも私はヴァリアーであって、メイドでもボスの下僕でもないから、片付ける義務なんて…あるのか?
いやいやないはずだ。


「ボスがやったんだから、ボスが片付けなよ。
それとスクアーロいびりばっかやってないで、仕事しろ。
ついでにはげちゃえばいい」

「あ?何だ。拗ねてんのか?安心しろ、これからはお前もしっかり虐めてやっから。」
「激しく嬉しくないんですけどー。DVで訴えますよ」

ボスといると突っ込み疲れすんだよな。


「いいからとにかく片付けとけ。減給すんぞ」
てっめぇえこのやろぉぉお!
今なら憤怒の炎も出せそうだ。

「ボス…任務完了だよ。…何やってるんだい?七子」
任務を完了したマーモンが、床に這いつくばって何やらしている七子に尋ねる。

「お帰り、マーモン。
権力に負けて、アホボスの割ったグラスを片付けてるんだよ」
「七子、本人目の前にしてよく言えるよね…(僕らだったらかっ消されてるよ)」

「悪口言わなきゃやってらんない!
大体なぁ、ボスがスクアーロいびりさえやめれば、食器も壊れずに済むんだよ!

…よし、綺麗になった」

ふぅ、と七子は溜息を一つして、ザンザスに捨て台詞を吐き捨て逃走した。


「もし、今度DVで食器割ったりしたら、ボスのこと嫌いになるからー!

ついでにはげろ、ボス!」

「かっ消す!!」



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