-復活-

□此を恋と言はずして
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今日も綱吉の家は騒がしい。
マフィアでヒットマンの家庭教師が来たからと言って、騒々しい日々が毎日続いている。


がしゃあああん!!




今日も素晴らしい程の騒音が響いている。
正直、毎日毎日こうも騒音が続かれると、苛々むかむかしてくる訳で。
私は綱吉の家に上がり込み、綱吉の部屋に乗り込んだ。

「毎日毎日うっさいんですけど!?毎日戦争ですかコノヤロー!
ご近所の目も少しは気にしなさい、バカツナっ!」
「なっ、七子!?」

見ればそこには。

「アラヤダ可愛い…」

悩殺ものの赤ちゃんがいらっしゃいました。

「ん?お前が綱吉の幼なじみの七子か」
「綱吉には勿体ないな、コラ」


え、ちょ、犯罪級に可愛いんですけど。

一人は黒スーツ、もう一人は軍人のような恰好だった。

手には銃刀法違反ぽい物が握られてたけど、気にしないでおこう、うん。

こんな可愛い子と知り合いだなんて、綱吉め。
羨ましいことこの上ない。

「………えっと、初めまして」
にこ、と微笑んでみる。

二人の赤ちゃんは私に寄ってきて、じっと見つめる。


「初めまして、だな。七子。俺はリボーン。ツナの家庭教師だぞ」
「俺はコロネロだ、よろしくな、コラ!」

んん?
「家庭…教師…?」
「そうだぞ、ツナの家庭教師でヒットマンだぞ」


んんんんんんん?
「ひっと…まん…ですか」
「そーだぞ」

私は綱吉をつついて尋ねる。
「…あの、実話?」
「…うん、実話」

わーお、驚き。
中二病の類にでも罹っているのではないのかね。



「そーだ、七子。
もうすぐパシリがケーキ買ってくるんだが、一緒にどうだ?」


その歳でパシリがいんの、末恐ろしい。
出会って早々突っ込み所が多いことに驚きだ。

「…で、どーだ?食べてくか?」


…ケーキ…ヒットマン…ケーキ…ヒットマン…ケーキ…ヒットマン…ケーキ…ヒットマン…ケーキ…うぁああああああ。

「いただきマス!」
「ケーキに負けたね」





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