-other-
□平和な朝を所望
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仮面の軍勢の朝はけたたましく始まる―。
「おらぁ!!さっさと起きんかい、ぼけぇえ!!!」
がんがん、とおたまとフライパンで騒がしい朝を予感させる音を立てているのは、猿柿ひよ里。
「ひよりん、まだ早いよー。」
と文句を言いながら、目を擦り起き始めたのは久南白。
「リサ、朝からソレはやめろ。」
「うっさい、拳西。」
朝からいかがわしげな本を読む矢胴丸リサと、それを諌める六車拳西。
「フー。相変わらずの朝だな。」
「もう慣れたよ。」
「皆サン元気な様でいいじゃないですカ。」
少しげんなり気味な愛川羅武と鳳橋楼十郎に、微笑ましそうに眺める有昭田鉢玄。
「まァだ寝てんのか。」
ひよ里は溜息を吐き、残りの二人を呼びに行く。
しかし、ひよ里の足はそこで止まった。