-other-
□過去拍手
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―雲雀微甘夢―
「眠い」
私はごろりと横になる。
「いつまで寝てるの」
溜息を吐くのは、私の幼なじみの雲雀恭弥。
何やかんやで優しい。
「人の部屋でいつまでも寝てないでよ」
「こら、応接室はいつから君の部屋になったんですか」
あー、でも実際並中は恭弥の家なような気がするよ。
「並盛が僕の庭だよ」
規模でかいな。
つか心読むなよ。
「声に出てたよ?」
まじですか。
いけないいけない、てへぺろ。
眠いからか妙なテンションだ。
ぼんやり考えながら、私はうとうととまどろむ。
「恭弥、もーちょっと…だけ。
昨日、遅くまで委員の仕事やってたから、眠…」
弁明のような呟きは、果たして恭弥に届いただろうか?
あまりに眠くて、返答も待たずに夢の世界へ。
「ふぅ、仕方ないね。
今日だけは許してあげる」
そして、そっと閉じられた瞼に唇を落とした。
「おやすみ」
きっと彼は私が起きるまで、待っていてくれるに違いない。
結局彼は優しいのだ。
私は、そんな彼が愛おしい。
END
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一番最初の拍手もの。
そもそも雲雀自体が珍しい…。