テイルズオブジアビス
□きみのぬくもり
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朝起きたら、隣に君がいなかった
昨日はグランコクマのホテルに泊まることにした。部屋割は、ジェイド・イオン、アニス・ナタリア・ティア、ガイ・ルーク
次の日ルークが起きたとき、昨日一緒に寝たはずのガイが隣から消えていた。
(なんでだ)
ルークは布団に入ったまま首だけを動かし、キョロキョロ辺りを見回した。見回したところで見えるのは壁。
「ガイ?ガイ〜」
ルークは弱々しくガイの名前を呼ぶ。
呼んでるうちになぜか胸がチクチク痛んだ。
「…なんだよガイのくせに…やっぱりレプリカ…」
―レプリカよりオリジナルのほうがいいのか―
そう言おうとして途中で口が重くなった。
「買い物…にでも行ったんだよな…うん!違いねぇ!さぁ顔でも洗おうかな!!」
ルークは自己解決をし、顔を洗うために洗面所へ向かった。
おもいっきりコルクを捻ったのでジャーという大きな音をたててお湯が出された。
「あっ…暖かい」
ルークは何故かお湯の温かさに安心した。
「ガイ…」
最近ガイとは触れ合っていない。しかしルークは、何かと問題がやまずみで、やらなきゃならないことが沢山あるから、それはしかたがないことだ、と割り切っていた。
「ガイ…何だってアッシュを選ばなかったんだよ…選ばなかったのに」
―なんで朝いないんだよ…
ルークは顔を洗いガイのベットに寝転んだ。何度転がれど、冷たいまま。転がるたびに胸がちくんと痛んだ。
「…なんで…いなくなったんだよ…ガイ…」
目尻が急に熱くなった。視界がわるくなり、目が回った。
ルークは寝てしまおうと思い、まぶたを閉じた。
その瞬間、扉が開く音がした。ルークは急いで跳び起き、扉の方を向いた