テイルズオブジアビス

□きみのぬくもり
1ページ/3ページ

朝起きたら、隣に君がいなかった




昨日はグランコクマのホテルに泊まることにした。部屋割は、ジェイド・イオン、アニス・ナタリア・ティア、ガイ・ルーク

次の日ルークが起きたとき、昨日一緒に寝たはずのガイが隣から消えていた。

(なんでだ)

ルークは布団に入ったまま首だけを動かし、キョロキョロ辺りを見回した。見回したところで見えるのは壁。

「ガイ?ガイ〜」

ルークは弱々しくガイの名前を呼ぶ。
呼んでるうちになぜか胸がチクチク痛んだ。

「…なんだよガイのくせに…やっぱりレプリカ…」
―レプリカよりオリジナルのほうがいいのか―
そう言おうとして途中で口が重くなった。

「買い物…にでも行ったんだよな…うん!違いねぇ!さぁ顔でも洗おうかな!!」

ルークは自己解決をし、顔を洗うために洗面所へ向かった。
おもいっきりコルクを捻ったのでジャーという大きな音をたててお湯が出された。

「あっ…暖かい」


ルークは何故かお湯の温かさに安心した。

「ガイ…」

最近ガイとは触れ合っていない。しかしルークは、何かと問題がやまずみで、やらなきゃならないことが沢山あるから、それはしかたがないことだ、と割り切っていた。

「ガイ…何だってアッシュを選ばなかったんだよ…選ばなかったのに」

―なんで朝いないんだよ…
ルークは顔を洗いガイのベットに寝転んだ。何度転がれど、冷たいまま。転がるたびに胸がちくんと痛んだ。

「…なんで…いなくなったんだよ…ガイ…」

目尻が急に熱くなった。視界がわるくなり、目が回った。
ルークは寝てしまおうと思い、まぶたを閉じた。

その瞬間、扉が開く音がした。ルークは急いで跳び起き、扉の方を向いた
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ