テイルズオブジアビス
□初詣
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1月1日、朝早く起きてガイとルークは初詣へ行った。
「ガイ!早く!早く!」
マフラーをし、耳あてをし、手袋をし、防寒準備万端にした少年―ルークがまだ準備が整わないガイの腕を引っ張って急かしている。
「ルーク待てって」
ガイは急いで上着を着た。
「ガイ!早く!早く!」
「はいはい」
ガイは柔らかく微笑み、ルークの身長に自分の背を合わすようにかがめて部屋を後にした。
外は寒いが、ルークには楽しさしか頭にあらず、全く気にしていない
「うわっ!人多いなぁ!!」
「ふーまだ朝も明けてないってのに本当凄い人だなー、―ルーク寒くないか?」
ガイは寒さを忘れ騒いでるルークに言った
「顔真っ赤だぞ?」
「へーきだっつーの!子供扱いすんな!」
最近はルークの身の回りを気にすると、子供あつかいするな!と言われるようになった。
「それなら安心いたしました」
ガイがわざと丁寧な言葉で言った。
それにルークは少しムッとしたが、目の前の神社を見つけその感情もどこかへいった。
「ガイ!!早くお参り!」
「わかった、わかった―ほら百ガルド」
「うん!」
ルークはガイからガルドを受け取りおさい銭箱へ投げ入れた。またガイも同じことをした。
―パンパン
手を二回叩き目を閉じて祈りごとをした。
「―さて帰るか、ルーク」
「うん!」
二人は手を繋ぎ今来た道を戻って行った。
「ガイは何お願いした?」
「ルークお願いは言うものではないぜ?」
微笑みながらガイが言った。
「ふ〜んそういうものか」
「ま、俺の勘だけど俺の願いはお前と同じだよ」
「!と…っ…///」
ルークは俯き、自分の願いを思い出していた
「はは、やっぱり同じ願いだったかな」
「……///だったらいいな」
ルークは物凄い小さな声で言った。
―いつまでも一緒にいれますように
☆甘甘お正月ガイルク!結局二人の願いは一緒!